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1. microfluidic ChipShopのマイクロ流体チップ

microfluidic ChipShop GmbHのマイクロ流体チップと関連サービスを御紹介いたします。マイクロ流体機能・コンセプトを低リスクで評価できる,多数のカタログ製品を用意しております。また,お客様の御要望に応じカスタマイズデザインのチップを実現しています。


形状例直線,蛇行,チャンバ(シングル,マルチ,連結,多段,クロスフロー),他
用途・機能例細胞培養(チャンバ内,多孔膜(メンブレン)上),リアルタイムPCR (バッチPCR,連続流PCR),液滴生成,電気泳動,抽出,混合,希釈,濾過,濃度勾配の形成,回転バルブによる計量と分配,ブリスター内の試薬保管他
アプリケーション例創薬,毒性評価,organ-on-a-chip,body-on-a-chip,分析化学 等
チップ本体の材質Topas (COC),Zeonor (COP),Zeonex (COP),PMMA,PC,PP,PS
製造法射出成型

2. 創薬向けorgan-on-a-chip / オンチップ細胞培養
microfluidic ChipShopでは,さまざまなコンセプトのorgan-on-a-chipチップを実現しています。
Organ-on-a-chip (マイクロ流体チップ内における臓器細胞培養)の利点として,主に以下のものが挙げられます:
1. 細胞培養環境のサイズ・形状を in vivo の状態に近似化可能
2. 表面改質により培養チャンバ内の環境を in vivo 状態に容易に調整可能
3. 流れるのある動的環境であり,in vivo 環境に似た機械的刺激を細胞に対して与えられる
4. 一つのチップ上で複数のデータを取得可能

(a) クロスフローメンブレンチップ
多孔膜(メンブレン)を持つorgan-on-a-chipデバイスです。上部のチャンバと下部のチャンバそれぞれに培地用の溶液を流す流路があり,同時に灌流が可能です。上下のチャンバ間に,細胞を播種し薬剤を透過させることができ,細胞培養基質の役割を果たす多孔膜(メンブレン)が搭載されます。

本製品はカタログ掲載品です。また,複数のデザインバリエーションとカスタマイズオプションがあります。


クロスフローメンブレンチップ[0480]
    クロスフローメンブレンチップ[0480]
    PSと生体適合性に優れたCOCがカタログ掲載品(デフォルト)で,オプションとして他の材質(COP等)を作製可能。またチップ内に搭載する多孔膜はデフォルトではPET,希望により変更・指定可能。
クロスフローメンブレンチップの構造
    クロスフローメンブレンチップの構造
    上部と下部のチャンバに試薬を流す流路があり,中央にはそれを隔てる多孔膜(メンブレン)が搭載されている。上部下部にはそれぞれ別のインタフェースから試薬が導入され灌流状態が実現する。

期待できること
・層流状態で,制御されたシアストレス下にて細胞を培養
・灌流中の物質濃度の動的な調整
・栄養培地の効率的な供給
・浮遊細胞のオーバーフローと接着細胞との相互作用や,これらの同時実施
・異化細胞代謝産物の放出

実績例
・内皮細胞[*]や肝洞様毛細血管[**]の作成

オプション例
・チップ上に搭載している透過膜(メンブレン)を指定・変更
・リアルタイム酸素センサーとしての機能性ナノ粒子をチップ上に付加[***]
・チャンバや流路の親水化
・DNase / RNaseフリーの処理

出典
* M. Raasch et al., Microfluidically supported biochip design for culture of endothelial cell layers with improved perfusion conditions, Biofabrication 7(1), 015013, 2015
** Rennert, K. et al., A microfluidically perfused three dimensional human liver model, Biomaterials 71, 119-131, 2015
*** B. Ungerböck, V. Charwat, P. Ertl, T. Mayr, Microfluidic oxygen imaging using integrated optical sensor layers and a color camera, Lab Chip. 13(8), 1593-1601, 2013

(b) 相互作用チップ
投与された毒素及び薬物を代謝し,その結果生じた代謝産物の毒性読み取りができる,2チャンバーデザインのマイクロ流体チップです。[*]
本製品はカタログ掲載品です。また,複数のデザインバリエーションとカスタマイズオプションがあります。

多臓器相互作用チップ
    相互作用チップ [0688],[0710],[0737]
    2チャンバー型による2臓器配置を実現。細胞播種用チャンバにつながった流路が1つ,連続細胞培養培地還流用流路が1つ,薬物等の追加用流路が1つある。
毒性評価チップ
    薬物代謝産物の毒性評価のための肝臓・腎臓の相互作用をチップ上で実現
    肝臓における代謝後の薬物の毒性効果研究に用いることができる。培養例: HepG2,HeK293,hRTPEC,hC3A 他

使用例
肝臓・腎臓モデルの組み合わせは,肝臓に媒介された毒性効果の初期判定に適しています。肝細胞を薬物で暴露した後,代謝産物は細胞培地に乗せられて,腎細胞がある側のチャンバに輸送されます。

結果
従来の静置細胞培養で検出できない毒性効果を特定し,流れの方向に依存した毒性効果を特定して,共薬物処理によって毒性を誘発し抑制することができました。[**]


RTPEC
    COPチップにおけるRTPEC(ヒト腎臓近位尿細管上皮細胞)の細胞培養(6日後)
    上列: コラーゲンAでコーティングされたチャンバ。下列: コーティングされていないチャンバ。グレースケールは細胞形態,カラーはNa+ K+ ATPaseマーカー発現。
hC3A
    COPチップにおけるhC3A(肝細胞)の細胞培養(6日後)
    上列: コラーゲンAでコーティングされたチャンバ。下列: コーティングされていないチャンバ。グレースケールは細胞形態,カラーはCK8/CK18 マーカー発現。

オプション例
・チャンバ内の表面改質(親水化)
・チャンバ内のコーティング
・DNase / RNaseフリーの処理

出典
* Holger Becker et al. "Microfluidic devices for stem-cell cultivation, differentiation and toxicity testing," Proc. SPIE 10061 (2017), Microfluidics, BioMEMS, and Medical Microsystems XV, DOI: 10.1117/12.2254026
** Theobald, J. et al., Liver-Kidney-on-Chip To Study Toxicity of Drug Metabolites, ACS Biomater. Sci. Eng., DOI: 10.1021/acsbiomaterials.7b00417, 2017